「出る杭は打たれる」社会は日本だけ!?出る杭は出すぎることも埋もれることもできる!

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「出る杭は打たれる」ということわざがありますが、実際「打たれたなぁ」と感じたことがある方もいるのではないでしょうか。

日本の組織に属している方は特に感じる機会が多いですし、「出た杭はなぜ打たれるの?」と疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

日本で色濃く表れるこの「出る杭は打たれる」現象。なぜ打たれるのか、打たれた場合どうすればよいのか、原因と対処法を解説します。

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出る杭は打たれる

「出る杭は打たれる」はことわざで、「出る釘は打たれる」ともいわれます。

「出る杭は打たれる」意味

1 才能・手腕があってぬきんでている人は、とかく人から憎まれる。
2 さし出したことをする者は、人から非難され、制裁を受ける。

ことわざの意味を知ると「なんて器の小さい人!」と感じざるを得ません。

あなたの周りにこういった人はいませんか?結構周りにいたりしますよね。

ではなぜ、日本では組織の特徴といわれるほど「出る杭は打たれる」現象が起こるのでしょうか。

なぜ出た杭は打たれるの?

組織には必ずリーダーがいます。リーダーは組織の目的や進む方向を決定します。その際に、組織の目的や方向性に異を唱えるメンバーの意見を聞くわけにはいきません。

打たれる杭というのは、組織とそのリーダーにとって都合が悪い存在ということになります。
日本の組織では違うと思っていても反論する人はあまりいなくて、組織やリーダー・周りの意見に沿うことが良いとされ、優秀であっても積極的に発言する人は叩かれてしまうことが往々にしてあります。もし聞き入れようとしなかった意見が現状を大きく躍進させる意見だったとすれば … 。とても残念なことですが、日本社会ではおかしなことではなく当然と考えることが多いようです。

「出る杭は打たれる」ということわざがあるぐらいですから、特別おかしなことではないのですね。

アメリカの「出る杭は打たれる」

では、日本と親交の深いアメリカは日本と同じ「出る杭は打たれる」社会なのでしょうか?

アメリカのことわざ
・The squeaky wheel gets the grease(きしむ車輪は油をさしてもらえる)

文句や不満など思っていることがあるなら、声に出して言わないと気付いてもらえない、という意味のアメリカのことわざです。アメリカでは民族的にも宗教的にも様々な背景の人が混在していて、価値観も多種多様なので、口で伝えることの重要度が高いのでしょう。「出る杭は打たれる」とは対照的です。

日本人は和を尊ぶといわれますが、周りの空気を敏感に察知して、個人の思いより全体的な調和を尊重するところがあります。「以心伝心」「言わぬが花」といった、言葉を超越したコミュニケーションをとることを日本の美徳としていますが、アメリカ人からすれば理解しがたい部分であるのかもしれません。杭はガンガン出ないといけないアメリカ社会で「言わないでもわかるでしょう」は通用しません。

出た杭の行き先

日本社会では、変に目立つと妬まれたり足を引っ張られたりすることは往々にしてあることは前述しましたが、出た杭はどうすればいいのでしょうか?一度出た杭はそれからは叩かれ続けるのでしょうか?

1.杭を出し切る

出る杭とは、ちょっと目立つ程度なので叩かれることが特に多いです。頭一つ分しか出ていない状態なのでもう頭一つ分出し切ってみて下さい。出すぎた杭は叩いたぐらいでは引っ込まなくなり、打ちにくかったりします。頭一つは「生意気だ」「目に付く」から頭二つは「仕方がない」「すごいな」と見方が変わってきます。そうすると叩かれなくなるのです。

ただ、頭二つ抜きんでる道は結構大変な道です。頭一つ分はもちろん、そこからさらに頭一つ分のいばらの道を避けては通れませんが、杭を出し切る道は一番充実感がある選択かもしれません。

2.杭を引っ込める

出た杭は、再び土に引っ込めることもできます。大人しく目立たないようにするのです。杭は出ているから打たれるのであって出なければ打たれません。

ただ、出ない杭は腐ります。腐るというか埋もれてしまいます。せっかく優れた才能や能力を持っていたとしても、出なければ脚光を浴びることも無ければ気づかれることもありません。

出すぎた杭は打たれない 名言

◎「松下電器」の創業者であり、経営の神様といわれる松下幸之助さんの有名な名言があります。

出る杭は打たれるが 出すぎた杭は打たれない

日本社会では出る杭は打たれます。しかし、打たれることをものともせず、出すぎた杭になってしまえば打つことも邪魔することもなくなるということです。

◎トリンプ・インターナショナル・ジャパンの元社長 吉越浩一郎さんの名言。

出る杭になれ 出ない杭は土の中で腐る

いくら優れた能力を持っていても、打たれることを恐れ土から外に出ないとそのまま腐って宝の持ち腐れになってしまいます。

注意してもらいたいのは、相手の批判や意見に反対するだけでは「出る杭」ではありません。周りから打たれても引っ込まないだけの意見やスキルを持つ杭で土の中から出ましょう、ということです。

まとめ

日本社会で出る杭は打たれます。打たれた時、頭一つ出た時が分岐点で、さらに出るか・引っ込めるかはあなた次第です。

どちらを選択しても間違いではありません。ことなかれで生きていきたいと考えているのであれば後者を、自立して企業したいと考えているのでは前者を。自分の考え方に合った選択をするだけです。

知らぬ間に出る杭になっていたときに戸惑わないように理想の選択をしたいものですね。

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