ティーチングとコーチングの違いは?効果を最大限に発揮する方法とは!?

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「部下にこちらの指導が上手く伝わらない…」
「部下に教えたいことがたくさんあるけど、上手く伝えられない」


こういった悩みを抱えているリーダーやトレーナーの方は多いのではないでしょうか。

部下や後輩の指導をより良く進めていくために、最初に押さえておきたいのが「ティーチング」「コーチング」です。

ティーチングとコーチングは、どちらもコミュニケーション手法のひとつであって、上手く活用することによって、部下や後輩の育成を促進していけます。

しかし一方では、ティーチングとコーチングを誤った認識で使用してしまったが為に育成が上手くいかず、部下や後輩との関係性も悪化してしまうということもあります。

ティーチングとコーチングの適切な活用方法とはどのようなことなのでしょうか。この記事に興味を持たれた方は、読み終えた後に是非実践してみて下さい!

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ティーチングとは

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ティーチングとは、「ティーチャー(teacher)」という言葉からきており、「自分が持っている知識やスキル、経験等を相手に伝える(教える)こと」です。

経験や知識が少ない相手に対して、必要な情報や技術を具体的に教えることで、学校で行われている一般的な授業などはイメージしやすいのではないでしょうか。母親が子供にしつける際なども当てはまります。

会社の場合は、部下の質問に対して上司がロジカルな答えを与えることで、問題解決の方法をすばやく理解することができます。

ティーチングの効果を最大限に活かすためにはポイントがあります。

質問に対して与える答えは、理由・手段・方法をロジカルに分かりやすく伝えることが重要です。

伝えた内容を相手が理解しているかの確認(フィードバック)をすることで、より効果を期待することができます。

コーチングとは

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コーチングは、ティーチングと同様に育成で扱われるコミュニケーション手法ですが、コーチングの場合は直接教えたり、アドバイスをするようなことは行いません。

相手への問いかけを通して、その人自身が成長していく過程を支援する人材開発です。

英語の「コーチ(coach)=馬車」に由来しており、馬車で目的地まで送り届けるという意味があります。

学校での教師と生徒のように教えることで成長を促すのではなく、あくまでもその人自身が持つ考えや視点に気づかせることで、自発的な成長を導いていくことが大きな特徴です。 

ティーチングとコーチングそれぞれのメリット・デメリット

それではティーチングとコーチングではどちらが効果的なの?と考える方もいると思いますが、ティーチングとコーチングにはそれぞれメリット・デメリットがあります。

「こちらの方が優れている(劣っている)」というものではなく、状況に応じて使い分けていくことで効果を期待できるものなのです。

では、ティーチングとコーチングのデメリットはどのようなものなのでしょうか。

👆ティーチングのメリット・デメリット

ティーチングのメリットは、会社や学校などでのやり方や価値観の統一を短時間で伝授することができます。ひとつの内容を複数人の人間に学ばせることに長けています。

これに対してティーチングのデメリットは、基本的なルールや知識を学ぶには適していますが、その人自身が「答えを考えて行動する」という自主性が損なわれる可能性があります

また、教える側の知識や経験以上のものを伝えれないがためにその人の持っている資質を見抜きにくく、可能性を広げる機会が乏しいともいえます。

👆コーチングのメリット・デメリット

コーチングのメリットは、自ら考え、自ら行動し、自ら課題を発見し、課題を解決する自立した人間に育てることができます。

ビジネスで使う場合、上司が部下に質問しながら答えを促すことで部下の意見を引き出しやすくなり、さらにはコミュニケーション能力を高めることも期待できます。

これに対してコーチングのデメリットは、知識の少ない人間に対して行うことは効果が低いと考えられています。ある程度、知識を持っている人と行うことでより個人の能力や可能性を引き出すことを優先しているので、大勢を相手に行うことには適していません。

また、コーチングを受けている本人が自分自身の問題に気がつき、その解決策を見つけるまでには時間がかかります。一般的にコーチングで成果を出すためには半年から1年間が必要とされています。

そのため、仕事上における緊急を要するケースには対応しかねることもしばしばあります。

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ティーチングとコーチングの使い分け


ティーチングとコーチングにはそれぞれメリット・デメリットがあるので、状況に応じて適した方法を用いたり、組み合わせて使うことが効果的です。

どの方法を使うかの判断は、相手のスキルと仕事の重要度や緊急度などを基準にするのがよいです。

例えば相手のスキルが低い場合、ティーチングが適していると考えますが、ティーチングばかりだとモチベーションが下がってしまうことも考えられます。

緊急度が低いものについては、初期の段階からコーチングを取り入れてみることも大切でしょう。

また、相手のスキルが高くコーチングを行っている場合、最終的な目的に到達するために、場合によっては一部アドバイスを与えるなど、ティーチング要素を取り入れることも必要です。

ティーチングとコーチングの特性を理解したうえで、その時の状況に合わせることが重要なポイントとなります。

まとめ:コーチングおすすめ本

いかがでしたでしたか?

1.ティーチングとは、必要な情報や知識を教えることで、相手が同じことをできるようにサポートすること

2.コーチングとは、答えは相手にあると考え、その答えを引き出す手法

どちらが優れているということではなく状況に適した方法を行うことで、相手の能力や可能性を最大限に広げられることが期待できます。

間違った育成方法を行ってしまうことは、伝えたいことも伝わらず関係が悪化するほかありません。なんの意味も持たなくなってしまいます。

より多くの人に影響を与え、大きな成果を出すために必須のスキルであるともいえます。

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最後に、コーチングの知識をより深めてコミュニケーションのあり方を改善したいと考えている方におすすめな本をご紹介します。

 
もしアドラーが上司だったら / 小倉 広  著

コーチング本としてベストセラーにもなっている『もしアドラーが上司だったら』
この本を読み終えた感想に「勇気をもらえた」が多いのは、悩みに対して的確な考え方を学べるからです。

むずかしい表現もなく、ストーリー仕立てで読みやすいので、理解に時間を要しません。仕事で悩んだときに本書があなたの背中を押してくれるはず!


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新コーチングが人を活かす / 鈴木 義幸 著

累計20万部のロングセラーを記録し、「最良の入門書」といわれる1冊『コーチングが人を活かす』。各パートが短く読みやすくまとめられています。コミュニケーションスキルを改善したいと考えている方への良書で、ベストセラーになるべくしてなったコーチング本。

ビジネス・教育・子育て・医療・スポーツとさまざまな場面で悩む人に役立つ内容が目白押しです。

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