京都が誇る世界遺産「宇治上神社」 隠れパワースポットをご紹介!

旅行

京都の宇治にある世界遺産といえば平等院を思い描く人がほとんどだと思いますが、平等院からすぐ近くにもう一つの世界遺産があるんです。

気分転換がてらもう一つの世界遺産「宇治上神社」に行ってきました。

「宇治上神社」には宇治を舞台にした深い歴史があり、現存する日本最古の神社建築を有し、京都の観光スポットとしても人気があります。

気分で迷い込んだパワースポットのレポートを報告します。

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世界遺産「宇治上神社」

宇治上神社(うじがみじんじゃ)は、京都府宇治市を流れる東岸、朝日山の麓に鎮座しています。創建の年は不明ですが、延長5年(927年)に編纂された「延喜式」の神名張の中に宇治上神社の存在が確認できることから、それよりも以前に創建されたと推定されています。

現存している神社の中では日本一古い神社に位置付けられ、ユネスコの世界遺産にも京都の文化財として登録されています

明治時代以前までは、すぐ近くの「宇治神社」と合わせて「宇治離宮明神」と称されていましたが、平成6年(1994年)に宇治川を挟んで対岸にある平等院と共に世界遺産に登録されました。

★世界一狭い世界遺産

世界遺産にも登録されている宇治上神社ですが、境内はそれほど広くありません。少し歩けば神社のほとんどが把握できるほどです。このため世界一狭い世界遺産とも言われています。

★宇治上神社の祭神

本殿の内部には、左殿・中殿・右殿が造営されています。

左殿・・・主祭神である菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)を祀る

中殿・・・応神天皇を祀る 主祭神「菟道稚郎子命」の父

右殿・・・仁徳天皇を祀る 主祭神「菟道稚郎子命」の異母兄

★ご利益

宇治上神社には、学業成就合格祈願満願成就(願ったことが叶うこと)3つのご利益があるといわれています。

祭神の菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)は学問の神様として昔から信仰されているため、受験や国家試験の合格祈願として訪れる人が多いようです。

宇治神社

宇治上神社のすぐ傍には宇治神社があります。

宇治神社は、宇治上神社と元々一つだった神社です。

祭神も同じ「菟道稚郎子命」(うじのわきいらつこのみこと)で、ご利益も学業成就・合格祈願と重なります。

★宇治神社の歴史

 
この地には昔、応神天皇の離宮と、皇子の菟道稚郎子命の宮居がありました。

応神天皇は次男の菟道稚郎子命に天皇の座を譲ろうとしますが、菟道稚郎子命は目上の兄である仁徳天皇こそ皇位を継承すべきだと、受け入れません。

話が平行線をたどる中、菟道稚郎子命の決心は固く、ついに自らの命を絶ってしまいます。

その後、兄は天皇となりますが、菟道稚郎子命の魂を弔うために、宮居にほこらを作ったのが「宇治神社」の始まりとされています。

ゆえに、宇治神社は宇治上神社に比べて、「鎮魂」「とむらい」の色彩が強い神社といえます。


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宇治上神社、宇治神社参拝

宇治川沿いの通りに立派な鳥居があります。ここが入り口です。

左右には威風堂々とした狛犬がいます。

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神社を守っている感がすごいですね。

鳥居を抜けて程なく歩くと右手に手清め場所があり、ウサギの口から水が出ています。

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宇治神社にはたくさんのウサギの像があります。

中でも見返り兎と呼ばれている像はとても可愛らしく人気があります。

この見返り兎は神様の使いとされ、祭神の菟道稚郎子命が道に迷った時に何度も振り返り正しい道に誘導したともいわれています。

ちなみに菟道という字を「うぢ」と読み、内なる場所の意味を持ち、後に「宇治 うじ」という字になったともいわれています。

ウサギの口から出る神聖な水で手を清めると、いざ参ります。

再び歩くと鳥居が現れます。

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個人的な感想ですが、鳥居の内と外では違う空気が流れているように感じてしまいます。

そんな鳥居をくぐり境内へ入ると参拝。

ぐるりと一周すると大きな木が立っています。

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宇治市では、昭和54年9月に緑化事業の一環として各地域に現存する貴重な名木・巨木などの「緑の歴史的遺産」を保存育成し、市民の文化財にするとともに緑化思想のシンボルにするため、「名木百選選定委員会」が設立されました。

そのひとつの「しいのき」です。

根がしっかりしているので存在感がありますね。

時刻はちょうど14:00頃だったので暑さもピークに差しかかっていますが、宇治上神社に向かいたいと思います。

 

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宇治上神社でも立派な鳥居がお出迎えしてくれます。

★「拝殿」へ

門をくぐると拝殿が見えます。

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拝殿前の砂で盛られた円錐形の二つの山は清め砂といい、八朔祭(9月1日)に氏子によって奉納され、1年間盛られ続けます。

お正月やお祭りの大切な日に、境内にまき散らしお清めされます。

※この清め砂は授与所で購入することもできます。土地の神様を沈める効果があるとか。

清め砂

★裏には「本殿」

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拝殿の裏には本殿があります。

拝殿と比べてコンパクトな印象ではありますが、中には左殿(菟道稚郎子命)・中殿(応神天皇)・右殿(仁徳天皇)があり、重要文化財でもある絵が扉に描かれています。

一間社流造り(いっけんしゃながれつくり)で、左右の社殿が大きく、中央が小さいと珍しい形であるので見る価値は十分にあります。

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★宇治七名水のひとつ「桐原水」

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宇治には7か所の湧き水「宇治七名水」がありましたが、そのうちの6ヶ所は失われてしまい、現在唯一残っているのは宇治上神社の境内の片隅に湧く「桐原水(きりはらみず)」のみなのです!

建物には注連縄が掛けられており、どこか神聖な雰囲気が漂っていますね。

湧き水ということで飲んでみたいと思う方も多いとは思いますが、桐原水は参拝者が心身を清める手水舎として使用されているので飲むことはできません。

どうしても飲みたいという方は、湧き水を汲んで帰ることはできますが、煮沸する必要があります。

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建物の中は、ひんやりとしていて違う空気が流れているように感じました。

湧き水は冷たく、まさに「神聖!」という言葉があてハマります。

★ご神木(ケヤキ)

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拝殿の右側には、ご神木とされている大きなケヤキの木が立っています。

樹齢はおおよそ330年以上とされています。

 


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基本情報・アクセス

基本情報

宇治上神社(うじがみじんじゃ)

住所:〒611-0021 京都府宇治市宇治山田59
電話番号:0774-21-4634
駐車場:あり(宇治上神社参拝者・境内に滞在の間のみ無料)
参拝・拝観料:無料
公式ホームページ:宇治上神社公式ホームページ

アクセス

公共交通機関の場合
京阪宇治線「宇治駅」下車、徒歩10分
JR奈良線「宇治駅」下車、徒歩20分

MAP

おわりに

今回は朝日山の麓にひっそりと佇む宇治上神社にフラッと行ってきました。

世界一狭い世界遺産とは言われていますが、拝殿、日本最古の本殿、桐原水、ご神木(ケヤキ)以外にも、小さな石を乗せて落ちなければ願いが叶うとされる大きな岩「岩神さん」や藤原一族の守護神で宇治上神社の摂社である「春日社」、ウサギおみくじ・ウサギグッズなど見どころはいっぱいあります。

宇治には、宇治茶のほかに本格抹茶スイートもたくさん揃っているので、京都に行く機会がある時は是非宇治に寄ってみて下さい!

宇治上神社の荘厳な雰囲気を味わい、見返り兎と出会うことでパワーをもらえること間違いありません!

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