Windowsのペイントのツールに塗りつぶし機能があります。背景や図形の内側などをかんたんに同一の色で塗りつぶすことができる機能で、「この形の色付きがあったら便利だな」という時にとても便利です。操作は難しくありませんが、思うように塗りつぶせない時もあります。
ということで今回は、Windows10のペイントでの塗りつぶしの使い方とうまく塗りつぶしができない時の対処法をご紹介します。
🎨塗りつぶし図形の描画方法
まず、図形を作成しながら塗りつぶしたい場合のやり方ですが、ペイントメニューにある「図形ツール」を使います。
まず、描画したい図形を図形一覧から選択します。ここではスターを選択します。
図形一覧の図形のいずれかを1つ選択すると、[図形] グループの[輪郭]と[塗りつぶし]が有効になります。
規定で、[輪郭] は [単色] 、[塗りつぶし] は [塗りつぶしなし] が選択されています。
中身を塗りつぶした図形を描きたい場合は、[塗りつぶし] を [塗りつぶしなし] 以外に変更します。
図形ツールを使う場合は「色1」が図形の輪郭、「色2」が図形の中身の色になります。
・塗りつぶし:「単色」
・色1:「黒」
・色2:「黄」
この条件でマウスをドラッグして作成した図形がこちらです。↓↓
🎨すでにある画像を塗りつぶす方法
すでにある画像を塗りつぶす場合は、「塗りつぶし」ツールを使って塗りつぶします。
「塗りつぶし」ツールを使うときは「色1」が左クリック、「色2」が右クリックで塗りつぶす色になります。
わかりやすく先ほどのスター図形を使って色を塗りつぶしてみましょう。「塗りつぶし」ツールをクリックして「色1」をオレンジに設定して図形の中にカーソルを持っていきます。
左クリックすると、
オレンジ色に塗りつぶされましたね。
今度は「色2」を紫に設定して、右クリック。
図形の中はもちろん、キャンバスや輪郭の色を変えることもできるのでいろいろ試してみてください。
💡図形の範囲内がまだら・ムラになってしまう💡
図形の塗りつぶしの際に、図形の範囲内の色にムラが出たり、まだらになってしまうことがあります。
上記のようなムラが出ているのであれば、塗りつぶし設定を確認してみましょう。「単色」以外の設定になっていると、ムラが出たりまだらになってしまいます。
🎨ペイントでうまく塗りつぶしができない場合の対処法
⚡範囲外も塗りつぶされる⚡
範囲外も塗りつぶされる
図形を描いて範囲内の塗りつぶしを行おうとしたら、画像のように図形の外の背景まで塗りつぶされてしまい思うように塗りつぶしができないというケースに遭遇することは珍しくありません。
原因は、「図形のどこかの線が繋がっていない」ことです。
隙間がある
図形上部の拡大図を見ると切れ目がありますね。このように図形の線が繋がっていないとペイントは内側と外側が繋がっている背景と認識してしまい、背景まで色がついてしまうのです。
この場合は、図形の線の切れ目を埋めることで内側だけ塗りつぶしが行なわれるようになります。
対処後
⚡白い箇所が残ってしまう⚡
線の内側に白抜け
一見、うまく塗りつぶせているようですが、よく見ると線の内側にチラチラと白抜けがあることがわかります。
このようになるのは、「ブラシ」ツールで図形を描いているからです。
「ブラシ」ツールで描いた線は、選択した「黒」以外も使われています。ペイントの「塗りつぶし」ツールで塗りつぶせるのは、繋がっている同じ色だけなのでこのように白抜けになってしまいます。
ではどうすれば良いかというと、「鉛筆」ツールを使って描けばペイントで塗りつぶす際も図形の内側が白抜けになることはありません。
対処後
⚡まだらになってしまう⚡
まだらになる
加工可能なフリー素材やJPEG形式の画像を塗りつぶそうとして何度クリックしても、上の画像のようにうまく塗りつぶすことができないことがあります。
これはイラストの保存形式がJPEG保存形式などの場合、画像保存時の圧縮によってドットのちらつきが発生してしまうことがあるからなのです。
対処法としては、範囲選択や消しゴムツールで該当部分を削除して再度塗りつぶすという方法はあります。が、とても根気のいる作業で仕上がりもとても満足できるものではないことを考えると、色がまだらになっている画像の塗りつぶしをペイントで行うことはあまりおすすめできません。
🎨モノクロの図式作成
図形の色をモノクロにしたいときにとても便利な機能をご紹介します。
[ファイル] タブから [プロパティー] をクリックします。(ショートカットキー [ Ctrl + E ] )
[イメージのプロパティー] ダイアログボックスが表示されるので、[色] カテゴリーで [白黒] を選択して、[OK] ボタンをクリック。
以下のメッセージウィンドウが表示されるので、 [OK] ボタンをクリック。
※編集途中でこの設定を行うと、既存の画像や図式がモノクロになってしまうので注意してください
すると、カラーパレットがモノクロに変わります。
このモノクロパレットで、モノクロ図形を作成することができます。
※図形ツールの [塗りつぶし] は [単色] を選択しています
💻まとめ
ペイントで塗りつぶしのやり方と塗りつぶしができない時の対処法を解説してきましたがどうでしたか?
ペイントで制作したイラストなら、塗りつぶしできない場合でもすぐに対応できますが、ペイント以外の画像は保存状態によっては塗りつぶしは困難になってきます。他のツールを導入して対応していきましょう。