「あの人は成功している」「私も成功したいなぁ」
このような声は日常会話のなかで頻繁に聞かれます。
冨や名声、権力を手に入れることは成功者として語られることは往々にしてあって、特に富を手に入れた人は成功者であるといわれることが多いですよね。
では、富を得ることが=成功者となるのでしょうか?
成功とは富や名声を手に入れた人だけのものなのでしょうか?
今回は成功について紐解いていきます。
成功とは?
そもそも成功とは何なのでしょう?
・達成できない=「失敗」
一見「そうだな」と思われるかもしれませんが、人の目的はそれぞれ違っていてすべての人が同じ目的に向かっているのではありません。成功するための目的は人によって違うのが普通で、やり方も違ってきます。
冨や名声を得ることが目的ならば、手に入れた時に成功といえます。しかし、目的が違うと富を得ても成功とはいえません。
人によって成功には定義があるんだな
これを理解しなければ人の成功を理解することはできません。
実際に成功とは曖昧なもので、自分が望む成功をしっかり定めて進んでいく必要があります。
成功者が成功しているとは限らない
成功者として挙げられる人が必ずしも成功しているわけではありません。
例えば、大会で優勝することを自分自身の成功としている人が準優勝をして周りから「すごいことだ」と称えられたとしても、その人は成功していると果たしていえるでしょうか?
例えば、山奥で鍛冶職人として有名な人が超有名会社から「ウチに来てその腕前を披露してもらえればこれだけの報酬をお渡しします」と依頼がきたので仕方なく出向いた鍛冶職人が、本当は山奥で作りたいと思っていたとしたら果たして成功しているでしょうか?
世間からはその成功を羨む声が出てきますが、その人自身は成功しているとは思っていません。それは世間一般の成功なのです。
他人が成功しているかどうかはその人にしかわからないのだな
人それぞれに自分自身の成功の定義があるので世間の声だけで必ずしもその人が成功しているとはいえないのです。
トーマス・エジソンから学ぶ成功の定義
「成功」をひとことで言い表すのはむずかしく、その定義は人によってさまざまなものであります。ある人にとってはお金であったり、家族との時間であったり、地位や名誉だったりと千差万別です。何をもって「成功」とするかはその人の私情によって決まり、その人の人生を方向付ける上で重要なものとなります。
蓄音機や電球、映写機など多くの発明で知られ、”発明王”と呼ばれたトーマス・エジソンは生涯で1300件以上の発明を行いました。エジソンは睡眠時間を発明時間に費やすほど勤勉であったといわれており、その勤勉さが成功をもたらしたといえます。
「成功は1%のひらめきと99%の努力である」というエジソンの名言からも、成功は「勤勉であること」といっています。若くして発明で大金を得ましたが、更なる発明のためにそのお金を費やして自分の成功を突き詰めた人です。
そんなエジソンの名言をいくつかご紹介します。
トーマス・エジソンの名言
私は失敗したことがない。
ただ、1万通りのうまくいかない方法をみつけただけだ。トーマス・エジソン
ほとんどすべての人間は、もうこれ以上アイデアを考えるのは不可能だというところまで行きつき、そこでやる気をなくしてしまう。勝負はそこからだというのに。
トーマス・エジソン
困るということは、次の新しい世界を発見する扉である。
トーマス・エジソン
絶えず変化を求める気持ちと不満こそが、進歩するために最初に必要となるものである。
トーマス・エジソン
成功できる人っていうのは、「思い通りに行かない事が起きるのはあたりまえ」という前提を持って挑戦している。
トーマス・エジソン
人生に失敗した多くは、諦めたときに自分がどれほど成功に近づいていたか気づかなかった人たちだ。
トーマス・エジソン
まとめ
ほとんどの人は社会にある価値観(ビジネスで成功してお金持ちになる、有名人になる)に従って自分の成功の定義を決めてしまいますが、結果それは与えられた「成功」であって「真の成功」とはいえません。
社会にある価値観に影響されることはわるいことではありませんが、「真の成功」という意味では視点を変える必要があります。
何かを達成して得られる成功=外面的なものと、自分にとっての成功=内面的なものとどちらを優先するかで心のあり方が変わってきます。実際、外面的な事に影響されないなんてことはありませんし、それを信条として生きている方もいます。ただそれに従うのではなく、影響されながら自分自身の価値観も織り交ぜて考えるのです。
自分にとっての成功を見いだすことは簡単ではありませんが、見いだすことができればきっとあなたの背中を押してくれます。