こんにちは!シャム猫です。
洗濯物を干しているときにセーターがほかの洗濯物に混ざっていることないですか?セーターは素材によって縮みやすいものがあります。洗濯方法をまちがってしまうと驚くほど縮んでしまいます。
縮みやすいセーターの素材は「ウール」。ウール素材のセーターは通常洗濯ではみるみる縮んでしまいます。発見したときのショック度合ははかり知れません。
というのも、着心地がよくて愛用していたウールのセーターをうっかりほかの洗濯物と一緒に洗濯してしまい、発見したときには時すでに遅し。2サイズほど縮んだ状態でした。さすがにこのままでは着れないので捨てようかと思いましたが、復活させる方法がありました!
ということで今回は、『縮んでしまったウールのセーターを回復させる方法』をご紹介します。縮みが戻れば、お気に入りのセーターを捨てる必要もないですし新しく買う必要もありません。手元に縮んだセーターがある方はぜひ試してみてください!
👕「ウール」が縮む原因とは?
ウール(羊毛)素材の衣服が「家庭での洗濯禁止」になる理由のほとんどが、洗濯をすると縮んでしまうから。「フェルト収縮」と呼ばれる現象が原因です。
ウール素材が水に濡れると、水分を発散させようとして生地の表面を覆っているキューティクル(スケール)を開きます。
この状態の衣類に強い摩擦やもみ作用がかかると、キューティクル同士が絡み合ってしまいます。これにより一つひとつ独立していた繊維の隙間が目詰まりしてしまうことで、縮みが発生します。
スケールが絡み合って離れなくなり、固くなった状態を「フェルト化」といいます。『フェルト化=縮み』です。「水分を含んだ状態」「揉まれる」という条件がそろう「水で洗う洗濯」は、ウールが縮む状況そのものなのです。
👕ウールの縮みを元に戻す方法
縮んだセーターを戻すのには次の2通りのやり方があります。
②アイロンのスチーム機能を使う
やり方を順番にご紹介するので、ラクにできそうな方から試してみてください。
💡縮んだセーターを元に戻す方法①「トリートメント」を使う
動物の毛はウール(羊毛)に限らず人間の髪と構造がよく似ています。
傷んだ髪に潤いを与えてくれるトリートメントには、ウール繊維をやさしくコーティングして滑りをよくし繊維を伸びやすくする効果があります。たとえば、石鹸で髪を洗うとゴワゴワになったり、髪をきちんと乾かさずに寝るとひどい寝癖になったりします。
縮んだセーターは、このゴワゴワの状態なのです。そこにトリートメントに含まれるアモジメチコン(ジメチコン)というシリコン成分が、繊維をコーティングし表面をなめらかにしてくれます。セーターの縮みは繊維同士がからまりあったことが原因なので、それぞれの繊維をほどいてあげればキレイに戻せます。
★トリートメントを使う方法★
❶洗面器にトリートメント液をつくる
30度~35度程度のぬるま湯に、少量(3プッシュ分)のトリートメントを溶かし、縮んだセーターをたたんで浸けます。縮んだセーターをやさしく引っ張りながら形を調整します。
➋脱水
生地を伸ばしつつ30分浸け置きしたら、軽く絞ってタオルで包みながらしっかり水気をとっていきます。
❸干す
干すときは、形を整えながら日陰で平干しにします。
※洗濯機で脱水する場合は、30秒~1分程度で大丈夫です。
💡縮んだセーターを元に戻す方法②「アイロンのスチーム機能」を使う
「スチームの出るアイロン」があれば、縮んだセーターを元に戻すことができます。蒸気の熱を利用して縮んだ毛を伸ばしてあげるのです。ヘアアイロンで髪の毛にボリュームを持たせる要領でキレイに伸ばすことができます。
★アイロンのスチーム機能を使う方法★
❶スチームをあてる
アイロンを衣類に直接くっつけずに浮かしながらセーターの縮んだ部分にスチームを含ませます。
➋伸ばす
伸ばしたいサイズに広げた状態で当てる。
❸繰り返す
①と②を繰り返して、伸ばしたい部分が元のサイズに戻れば完了です。
※火傷に注意。
アイロンにスチーム機能がない場合は、霧吹きを使ってセーターを湿らせてからアイロンを当ててみてください。その際、あて布をするのをお忘れなく。あて布をしないと生地が傷んでしまうので気をつけてください。
👕セーターの縮み直し ビフォーアフター
では、愛着ある縮んでしまったセーターを「トリートメント方法」で復活させてみます。
30度のぬるま湯にアモジメチコン入りトリートメントを溶かして、セーターに浸透させます。
奥まで浸透したら、生地をやさしく伸ばしていきます。液の浸透は1~2分程なので、浸透したら生地を伸ばす作業を繰り返していきます。液が浸み込んだセーターは引っ張ると生地がニュ~っと伸びている感がわかります。
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15分程引っ張りを繰り返して、タオルで水分を取ったら、平干しします。
その結果…。
一回り大きくなって全体的に生地が伸びたのがわかりますね。並べてみると伸び感がよくわかります。
縮みを治す前の着丈の長さは55㎝、トリートメント後はなんと!58㎝と『3㎝』も伸びていました!
袖の位置もビフォーとアフターでは違うのは一目瞭然ですね。
トリートメントで縮みを直す方法をやってみましたが、十分直せます。元の状態とまではいきませんが再び着れるようにはなります。ただ、トリートメント液に浸透させただけでは直りません。「繊維を引っ張って伸ばす」作業は必要です。
もしトリートメントで洗ってもあまり効果がない、という場合はアイロンのスチーム方法も試してみてください。スチームは繊維をほぐして柔らかくしてくれるので、縮みの改善を期待できるでしょう。
まとめ
ウール素材のセーターの縮み直しには、トリートメントが効果的です。「アモジメチコン」成分が絡まった繊維をほぐして、生地を伸ばしやすくしてくれます。
トリートメント液にセーターを浸ける時間は、長くても大丈夫です。今回は15分程で脱水しましたが、30分から1時間浸けても問題ありません。どの作業中でもやさしく生地を伸ばすことがポイントです。
乾いたセーターの縮みが回復していると、なんだか愛着が増します♪もう着れないと思っていただけに愛着『倍着』です。笑
今回試してみた「トリートメント方法」は、とても簡単なのでぜひ挑戦してみてください。
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