こんにちは!シャム猫です。
ご自宅の冷蔵庫に「はちみつ」はありますか?
風邪を引いたときなんかははちみつとレモンをお湯に溶かして飲んだりしますよね🍋。常に常備されている食品ではありませんが、健康にイイというイメージが強いですよね。
スーパーやコンビニでも手軽に買うことができ、直接パンに塗ったり、料理の隠し味として使ったり、用途は様々です。
そんなはちみつは本当に身体にイイ食品なのでしょうか?
健康状態が悪いときに摂ることが多いからそう思っているだけで、実はそんなに…。
そんな疑問を解決していきます!
ということで今回は、はちみつの種類や効能、健康効果などを解説していきます。
🐝はちみつとは?
そもそも「はちみつ」はどうやってできるのでしょうか?
はちみつとは、ミツバチが花の蜜を採集し巣に帰ってから吐き出して貯蔵したものをいいます。
ただその状態ではまだはちみつではありません。
巣に持ち帰った蜜の糖度は40%ほどしかなく、水分量は70%ととても水っぽい状態です。それを巣の中で働いているミツバチに託し貯蔵します。この過程で、ミツバチの体内にある酵素によってブドウ糖と果糖に分解されます。それからミツバチの羽の羽ばたきで水分量が20%程になるまで時間をかけて水分をじっくり飛ばします。
やがて熟成されて出来上がるのが「はちみつ」なのです。
ミツバチの一生は「30日から60日」といわれ、1匹のミツバチがその短い一生を通じて集められるはちみつの量は、ティースプーン1杯分といわれています。
まさに貴重な自然の産物なのです。
働き蜂といわれるだけあって、一生をはちみつ作りに費やしているのだな
🐝はちみつの種類
はちみつはその加工処理方法によって種類が分けられます。
天然成分100%の「純粋はちみつ」は、水分含有量が23%以下、果糖・ブドウ糖の含有量が合計で60g/100g以上と、厳しい品質基準を満たしています。
②果糖はちみつ
販売コストを抑えるために、水あめ・果糖・ショ糖(砂糖)などを足した加工品が「果糖はちみつ」です。成分が水増しされているので、「純粋はちみつ」と比べて栄養価は劣ります。日本の全国はちみつ公正取引協議会の「はちみつ類の表示に関する公正競争規約」によると、異性化液糖その他の糖類を40%未満まで添加したはちみつは「果糖はちみつ」と呼び流通が認められています。はちみつ本来の殺菌作用や栄養効果は期待できませんが、手軽な値段で甘い香りや風味が楽しめます。
③精製はちみつ
はちみつに含まれるたんぱく質やビタミン・ミネラル類を特殊な膜によって除去したものが「精製はちみつ」です。「精製はちみつ」は、精製過程において栄養素を失ってしまうので、甘みを加えるといった役割しかありません。主に調味料として使われることが多いです。
「果糖はちみつ」と「精製はちみつ」は加工品なので栄養価が大きく損なわれてしまっています。はちみつは栄養の宝庫なのですが、加工品からはその恩恵をうけることができません。
香りや風味を楽しむだけなら加工品でもかまわないですが、本来のはちみつの健康効果をあやかるためには「純粋はちみつ」をチョイスすることが重要ポイントです。
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🐝純粋はちみつは栄養成分の宝庫
はちみつのカロリーは、100gあたり329kcal。384kcalの砂糖と比べると低カロリーです。
また、はちみつの栄養成分の約80%を占めるのはブドウ糖と果糖です。一般に摂取される糖類は、単糖類(ブドウ糖や果糖)に分解されて体内に吸収されますが、はちみつに含まれる糖類はミツバチが花の蜜を体内の酵素で分解したものなので、もとからこのブドウ糖と果糖です。すなわち、消化吸収に手間がかからず、ダイレクトに体のエネルギー源になるのです。
なるほど…はちみつは摂ることで直接エネルギーにできるんだな
そのほかに、ビタミンB群などのビタミン類、ミネラル、アミノ酸、酵素、10種類以上の有機酸、ポリフェノールなど栄養成分の数は150種類以上も含まれています。
これだけ体にうれしい栄養成分がはちみつにはバランスよく含まれているので「パーフェクトフード」とも呼ばれ、まさに体調管理に役立つ栄養成分の宝庫なのです!
🐝はちみつの効能・効果
栄養が豊富に含まれるはちみつですが、摂取することで期待できる健康効果とはどういったものがあるのでしょうか?
🌻効能①疲労回復
はちみつの甘みのもとになっている、ブドウ糖(グルコース)や果糖(フルクトース)は消化に時間がかからない為、ダイレクトに栄養が補給され筋肉や脳でエネルギーに変わりやすいという性質があります。胃腸に負担をかけずに効率よくエネルギー補給ができるので、即効性のある疲労回復が期待できます。
激しい運動の後の糖分補給にもおすすめです。
🌻効能②殺菌作用
はちみつには殺菌・抗菌作用があるといわれています。はちみつは80%という高い糖度を保っているので、細菌が繁殖できません。
これは、巣の中に蓄えられていたはちみつが、何らかの原因で水分を吸って糖度が下がってしまうと細菌が繁殖しやすくなります。それを防ぐために、はちみつに含まれる酵素が過酸化水素(オキシドール)を発生させ殺菌するのです。グルコースオキシターゼという酵素も含まれていて、水が加わるとさらに過酸化水素が発生します。過酸化水素とは消毒液に含まれる成分で聞いたことがあるのではないでしょうか?
はちみつにオキシドールが含まれていたなんて… これはビックリだ!
🌻効能③ダイエット効果
日本食品標準栄養成分表からもはちみつは、砂糖に比べて低カロリーであることがわかります。人間は甘いもの摂取すると、血糖値が上昇する特性を持っています。血糖値が上がると、それを下げるためにインスリンと呼ばれる成分が分泌され、血中の糖分を脂肪に変えて体内に蓄えようとする働きがあります。その点はちみつは、低カロリーのため、血糖値の上昇が緩やかになるので、インスリンの過剰分泌を防ぎ、脂肪のできる割合を減らす効果があります。
また、はちみつは甘味が砂糖の1.3倍強いので、砂糖の1/3の量で同じ程度の甘味を味わうことができます。たとえば、大さじ1杯の砂糖と小さじ1杯のはちみつは同程度の甘味となるので、紅茶に砂糖を入れる場合、はちみつと置き換えると摂取カロリーを減らすことができます。
また、はちみつに含まれるアミノ酸の中には、脂肪燃焼を促すものがあります。アミノ酸を摂ると代謝が上がり、効率的に脂肪を燃焼することができます。
🌻効能④傷の治りを早める
はちみつが傷ついた皮膚の治りを促進して治癒を促すことを、イタリア・東ピエモンテ大学のエリア・ランツァート博士らの研究によって明らかになっています。
傷口の治りをマヌカハニー・そば・アカシアのはちみつを塗って実験したところ、はちみつを塗らなかった場合と比べてはちみつを塗った傷口は治りが早かったといいます。特にアカシアはちみつは傷口の修復力が高かったことを報告されています。
美味しく口にする以外に、傷薬としてはちみつが利用される日も近々訪れるかもしれませんね。
🌻効能➄美肌効果
はちみつに含まれるグルコン酸によって肌荒れを防止することができたり、シミやそばかすの原因となるメラニンの産生抑制作用やメラニンの生産に必要な酵素チロシナーゼの活性阻害作用があることがわかっています。
またはちみつには、代謝をよくする成分が含まれているので、便秘も解消することもできます。食べても肌に塗っても効果が期待できるので、取り入れていきたいですね。
🐝はちみつ効果が高いはちみつとは?
はちみつは、熱に弱く、50度以上に加熱してしまうと本来の栄養素が破壊されてしまいます。
栄養価の高いはちみつは、ミツバチが花の蜜を取ってきて完熟させるまでの工程をすべてミツバチが行ったはちみつです。じっくりと時間をかけて作られるからこそ効果も高いのです。
ですが、ミツバチが完熟させるまで待てない製造者は、巣に持ち帰ったばかりのはちみつを採取し、人工的に加熱処理を施し完熟させてしまいます。結果、栄養素が破壊されて効果がなくなっていってしまうのです。
ではなぜ、製造者は栄養素が豊富な純粋はちみつにあえて熱を加えて生産を急ぐのでしょうか?
それは、「全国はちみつ公正取引協議会」の規定に、純粋はちみつは「混ぜ物がなく、水分量が20%ほど」としか定義されていなからなのです。つまり熱加工をしているはちみつも、「純粋はちみつ」と呼ぶことができてしまうのです。
そうなると、コストパフォーマンスや生産効率を考える製造者は、ミツバチが羽を震わせて時間をかけて作るはちみつを待たずに、人工的に加熱して成熟させてしまうのです。もちろん栄養成分は破壊されています。
「純粋はちみつ」には、このように非加熱と加熱済みの2種類があります。
はちみつの健康効果を享受できるのは、『純粋はちみつで、非加熱のもの』だけです。
②加熱済み—栄養成分【無】
純粋はちみつの見分け方・選び方
では、市場に出回っている純粋はちみつは非加熱の純粋はちみつなのでしょうか?
スーパーに行くとラベルに「純粋」と記載されたはちみつが、250gで400円ほどで販売されています。ミツバチが一生をかけて作ったはちみつはその値段では手に入りません。100gで1000円はします。本物の純粋はちみつである生はちみつは生産する量が少なく手間がかかっているので、一般的なはちみつに比べて価格が目に見えて高いです。
また、何も加工されていないはちみつの場合、花粉などが含まれているので濁りがみられます。種類によっては透き通っている場合もありますが、よく確認すると濁りがあるのがわかります。濁りがあるかないかで純粋はちみつを判断するのもひとつの見分け方です。
また、購入の際に「国産」と聞くと安心してしまう方も多いと思いますが、実は国産であっても加熱処理している純粋はちみつは非常に多いです。商品のラベルや成分表示を確認して「はちみつ」以外の原料が使われていないかチェックしましょう。また、ラベルに加熱処理がされているかどうかの記載がある場合があるので、これもひとつの見分けるポイントです。
とはいえ非加熱の純粋はちみつを自分で見分けるのは大変難しいです。ではどういった選び方が一番安心な方法かというと、養蜂場から直接購入することです。作り手の顔もわかり、生産者から直接購入することはやはり安心感はあります。なかなか養蜂場に行けないという方は、インターネットでも通販をしている養蜂場もあるので、非加熱の純粋はちみつを探している方は利用するのもイイですよ。
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◎『鹿野養蜂場 かの蜂』は福岡県八女市にあるはちみつメーカーです。レビューではクセがなく料理に使いやすいと評判です。後味すっきりの上品な味のはちみつなので、一度試してみるのも悪くないですよ。
◎コチラは『国産百花蜂蜜』のとんがり容器タイプになります。瓶タイプより「使いやすい」というレビューが多く見られます。料理がはかどること間違いありません😆
🐝純粋はちみつの賞味期限は?
純粋はちみつは加工されていないからあまり日持ちしないのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、実は純粋はちみつはかなり日持ちする食品で、食品の中で唯一腐ることがないものといわれています。
ただ食品には賞味期限もしくは消費期限を表示する義務が課せられているので、純粋はちみつの賞味期限は2~3年とされています。美味しさをキープしたまま保存するには、室内の日が当たらない場所に保存するのがおススメです。純粋はちみつは直射日光さえ当たらなければ、開封後であっても常温で問題なく保存できます。注意したいのは保存場所が50度以上にならないことです。せっかくの純粋はちみつの良さが失われてしまう可能性があるので、温度には十分ご注意ください。
50度以上にならない場所に保存しないと…
💡はちみつ摂取の注意点
非加熱・加熱はちみつ問わず、はちみつ類にはボツリヌス菌が混入していることがあります。
大人がこのボツリヌス菌を食べたとしても問題ありませんが、消化器官がまだ十分に成長していない1歳未満の赤ちゃんの場合、『乳児ボツリヌス症』を発症して、最悪の場合死に至るケースも報告されています。
ボツリヌス菌は熱に強く加熱してもは死なないので、はちみつだけでなく、はちみつが含まれる製品は絶対に与えないようにしてください。
まとめ
今回は、はちみつの種類や効能、健康効果を解説してきました。
体にイイはちみつは、非加熱で100gが1000円ほどで購入できる純粋はちみつです。香りや風味を楽しむだけなら加熱済みはちみつでも十分ですが、せっかくならはちみつ本来の健康効果をあやかりたいものです。
安価なものではないので気軽に購入できるものではありませんが、日常の中に本当に良いものを取り入れるのは、気分転換にもなって健康にもなって…😊😊。
自分へのご褒美にパーフェクトフード『純粋はちみつ』、この機会に試してみてはいかがでしょうか?
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